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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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突然とは言っても

 最大の空白,そして創造論者がいちばん好きなのが,いわゆるカンブリア紀大爆発に先立つ空白である。5億年以上昔のカンブリア時代に,大きな動物門——門は動物の世界における主要な区分——のほとんどが,化石記録のなかに「突然」現れる。突然に,というのは,カンブリア紀より古い地層にはこれらの動物群の化石が知られていないという意味であって,瞬間的にという意味での突然ではない。ここで語っている期間は2000万年ほどに及ぶものである。5億年以上も昔の話だから,2000万年が短く感じられるだけだ。しかしもちろん,それは現在の2000万年と正確に同じだけの時間が進化に必要だったことを表している。いずれにせよ,やはりきわめて突然であり,私が以前の本で書いたように,カンブリア紀は,多数の主要な動物門を私たちに示した。

リチャード・ドーキンス 垂水雄二(訳) (2009). 進化の存在証明 早川書房 pp.232
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