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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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職人とは違う

 これまでにないアイデアやイメージが生まれてくることが,アートにはいつも期待されてきた。いかにうまく描けているかではなく,何を描いたか,どんな見方で描いたかが重要だった。それがアートの創造性と呼ばれるものだった。だからアーティストにとって,職人並みの技術を持っていることはプラスではあるが,作品がそれに依存していると看做されることは,明らかにマイナスなのである。「器用なだけの作家は,しょせん職人だ」という,職人の人が聞いたらムッとしそうな意見は,こうしたところから出てくる。高い技術を身につけ,それを作品に生かしている人ほど,「職人とは違うんだ」という自負を持っている。なんだかんだ言って,アーティストのプライドは高い。

大野左紀子 (2011). アーティスト症候群:アートと職人,クリエイターと芸能人 河出書房新社 pp.129-130
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