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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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社会の豊かさ

 このように,実験心理学的な検討はそれまでの実験のやり方の不備を修正することを次つぎとくり返して,最終的な結論を導き出そうとする。ああでもない,こうでもないという議論を追っていく研究者は,ときに俯瞰的に事態を捉えることを忘れがちになるので幡多から見れば滑稽かもしれないが,没頭している本人には高揚感が抱ける幸福な時間なのである。余談であるが,一見するとすぐに役立ちそうにもないことに携われる研究者をどれだけ抱えられるかが,真に豊かな社会かどうかのバロメータであると,私は信じている。

八田武志 (2008). 左対右:きき手大研究 化学同人 pp.147-148
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