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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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新規開拓

 20世紀半ばまでは,2つ以上の分野において重大な仕事を成し遂げる科学者は少なかった。必要な知識はあまりにも深くなり,技術はあまりにも難解になっていた。別の分野の知識に精通しようとすると,そちらにエネルギーが割かれて,キャリアが危うくなってしまう。「ある分野の学位をもった状態で新たな分野に足を踏み入れるのは,ルイスとクラークが(ネイティブアメリカンの)マンダン族の野営地に入り込むのと似ていないこともない[ルイスとクラークはルイス=クラーク探検隊のリーダー。同探検隊はルイジアナ購入地の調査のためにジェファソン大統領によって派遣され,1804〜06年に実施された]」と述べたジャック・エディーは太陽物理学者で,気候変化の研究に取り組んでいた「そこではよそものになる……手持ちの学位はなんの意味ももたず,無名の存在だ。すべてをゼロから学ばなければならない」

スペンサー・R・ワート 増田耕一・熊井ひろ美(訳) (2005). 温暖化の<発見>とは何か みすず書房 pp.46
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