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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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巧みな利用法

 日本の進歩勢力は,国が国家権力や助成金を駆使して民衆を動員し,利用することには反対しない。「民間」団体が国と協力して貯蓄,長時間労働,社会教育を促進するよう勧めてきたのである。このように,国と協力したり,国から財政援助を受けている民間団体は,本来保つべきその独立性がひじょうに疑われる。時の流れとともに,日本国家は,国民生活に対して,さまざまな形で干渉するようになった。市民運動を利用して,エネルギー消費の抑制や,リサイクルの推進といった国家目標を達成するという,巧みな方法を編みだしたのである。

マイケル・ジーレンジガー 河野純治(訳) (2007). ひきこもりの国:なぜ日本は「失われた世代」を生んだのか 光文社 pp.364
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