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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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どうやれば上手くなるのですか?

 よく「漫才というのはどうやれば上手くなるのですか?」と聞かれることがある。それを聞いてきたやつが芸人だとしたら,その時点でダメだな。
 要は客を笑わせればいい。それだけ。そこに至る方法やプロセスはいろいろあるけど,「これが正解」というのはない。芸人の数だけ方法論はあって,それぞれが違って当たり前。
 もし,お笑いや漫才にマニュアルがあったとしても,その通りやって笑いが取れる保証はない。むしろダメなんじゃないかな。とにかく結果がすべて。芸人はその結果が欲しくて欲しくてたまらない。中毒みたいなものだから。それに「客を笑わせる」ことに飢えていなければ,結局何も身につかない。
 「役者と乞食は一度やったらやめられない」というけれど,芸人にもそういうところがあるんだ。けれどそれは半分正しくて半分間違い。
 「芸人になって客を笑わせたことがあるやつは,もう辞めることができない」——これが正解。その代わり客を笑わせることができなかった芸人は,その場で首吊って死のうかと思うぐらい落ち込むけどね。

ビートたけし (2012). 間抜けの構造 新潮社 pp.54-55
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