忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

変異と遺伝的多型

 ある種の遺伝が「変異」か「遺伝的多型」かを決めるのは,世界的に数多く見られるか,人間の益になるかの2点にかかっている。「変異」は希少で害になるが,「遺伝的多型」はたいがいそのどちらでもない。頻度から言えば,赤毛の人はヨーロッパ北部ではよく見られるが(スコットランド北東部のアバディーン市では人口の6パーセント),世界的には希少だ。さらに追い打ちをかけるようだが,この数字は「赤毛の遺伝子」を持つ人を割増して数えている。赤毛といっても人によって千差万別だからだ。MC1R遺伝子には少なくとも30個の多型があり,その多くはアイルランドで発見された。このうちの6個から10個くらいの多型が多様に組み合わさって,赤褐色,真紅,オレンジ,赤みがかったブロンドなどの赤毛を作り出す。逆にアフリカ人はみな,同じ一種類のMC1R遺伝子をもっている。

アルマン・マリー・ルロワ 上野直人(監修) 築地誠子(訳) (2006). ヒトの変異:人体の遺伝的多様性について みすず書房 pp.233
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]