忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コミュニケーション教育

 日本でも,この10年,20年,表現教育,コミュニケーション教育ということが,やかましいほどに言われてきた。しかし,どうも私たち表現の専門家の側からすると,日本のこれまでの表現教育というものは,教師が子どもの首を絞めながら,「表現しろ,表現しろ!」と言っているようにしか見えない。そういう教員は,たいていが熱心な先生で,周りも「なんか違うな」と思っていても口出しができない。
 私は,そういう熱心な先生には,そっと後ろから近づいていって肩を叩いて,「いや,まだ,その子は表現したいと思っていませんよ」と言ってあげたいといつも感じる。
 この点が,現在の日本の表現教育が抱える一番の問題点ではないかと私は思っている。いまどきの子どもたちをどう捉えるかの,大事な観点がここにある。

平田オリザ (2012). わかりあえないことから:コミュニケーション能力とは何か 講談社 141-147/2130(Kindle)
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]