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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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不愉快

現在のわたくしどもでも,現在わたくしどもの共有する科学理論に対して致命的な反証となる「事実」をすでに数多く入手していながら,しかも,それに気づいていないことがあるかもしれない,ということは,想像してみるのにあまり愉快なことではありません。とりわけ現場の科学者の方々にはそうでしょう。しかし,この点はたいせつです。
 そこからわたくしどもはいろいろな教訓を学びとることができます。第1に,それではある「事実」が今もっている理論に対する致命的反証になっているということがいつ気づかれるのか,という問いを立ててみることによって明らかにされるような問題があります。それは,その「事実」を見るためのさまざまな理論上の前提が張り巡らす網の目の構造やその有機性に変化が生じた時だ,ということができます。

村上陽一郎 (1979). 新しい科学論:「事実」は理論をたおせるか 講談社 pp.189-190
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