要約すると,嘘をつくことには数多くの動機が存在している。
■懲罰を受けるのを避けるため
■他の方法では得られないものを得るため
■友人をトラブルから守るため
■自分自身や他の人を危害から守るため
■他人の賞賛や関心を勝ち取るため
■場が白けるのを避けるため
■恥をかくのを避けるため
■プライバシーを維持するため
■権威に対して自分の力を示すため
これらは単に嘘をつく動機であるだけでなく,子ども,親,教師らによって,そしてなぜ子どもが嘘をつくのか研究をしてきた専門家たちによって報告されているもっともありふれた動機なのである。これらの嘘の動機は,どれ1つとして子どもに特有のものではない——つまり,それらは大人が嘘をつくときの動機でもあるのだ。だが,子どもの年齢が上がると,幾つかの動機が他のものより重要性を増す。
ポール・エクマン 菅靖彦(訳) (2009). 子どもはなぜ嘘をつくのか 河出書房新社 pp.61
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