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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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片親の場合

ハーツホーンとメイはまた,嘘をつく子どもたちの多くは親による監督が行き届いていない家庭の出身であることを発見した。これは,最近行われた4年生,7年生,10年生の少年たちの嘘に関する研究においても見出された。片親の家庭,あるいは両親が不幸な結婚生活を送っている家庭に暮らす少年たちは,より頻繁に嘘をついていた。ちなみに,結婚生活が上手くいっていない場合には,家庭に両方の親がいても利点にならない。こうした不幸な結婚生活は片親の家庭と何ら変わりがない。子どもたちが嘘をつくかどうかという観点からすれば,いずれも幸福な結婚生活を送る家族よりは不利な環境といえる。
 片親の家庭はほとんどが母親と子ども(父親はいない)の家庭である。そこでは子どもたちに対する監視があまり行き届いていない。母親が手を焼くのはほとんどの場合息子との関係で,とりわけ息子が思春期に達すると苦労する。そうした家庭の子どもは,親よりも仲間に感化されやすいのだ。そのような少年たちは仲間と徒党を組み,反社会的な行動に走りやすい。重要なのは,家庭の所得レベルや親の教育レベルを考慮に入れても,結果に変わりがなかったことだ——つまり,同じような低所得の家庭でも,母親だけの世帯に暮らす子どもは両親が揃った家庭の子どもより多くの問題を抱えていたのである。

ポール・エクマン 菅靖彦(訳) (2009). 子どもはなぜ嘘をつくのか 河出書房新社 pp.92-93
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