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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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布教と学校

ここで述べた6つの理由を総括しておこう。キリスト教への信仰心の強い信者と宣教師が純粋な気持ちから,キリスト教を世界各地に広めて,そういう人にも救いがあるようにという熱意の発露があった。すなわち第3で述べたことが最大の理由とは思うが,必ずしもそれだけではない。政治や経済の目的から植民地を得たり,重商主義の遂行という行為を欧米の為政者,資本家は実行したのであり,キリスト教の布教はその目的達成のために間接的にせよ支援することに役立つと考えた。このことは為政者や資本家が,宣教師の活動を経済的にあるいは諸々の援助を陰に陽に行っていたことでわかる。現地にミッション・スクールを創設することも,その目的を成就するために一定の役割を果たしており,本書での分析のテーマにもなっている。

橘木俊詔 (2013). 宗教と学校 河出書房新社 pp.47
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