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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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ノイズをシグナルとして

ノイズをシグナルと間違えるという私たちの性質は,ときとして悲惨な結果をもたらす。日本は地震活動が活発な国であるのに,2011年の壊滅的な地震(東北地方太平洋沖地震)に備えていなかった。福島の原子炉はM8.6の地震には耐えられるように建てられていたが,M9.1には耐えられなかった。地震により発生した130フィート(約40メートル)という規模の津波が過去にもあったことは,考古学的な資料からうかがえたが,忘れられたか無視されたようだ。
 M9.1という地震は世界中のどこを見てもきわめてまれである。10年単位でも予測することはできなかっただろうが,日本の科学者や政府関係者は,その可能性を最初から否定してしまった。これも過剰適合の事例と言えるかもしれない。

ネイト・シルバー 川添節子(訳) (2013). シグナル&ノイズ:天才データアナリストの「予測学」 日経BP社 pp.184-185
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