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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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誤解の可能性

ところで,前後の事情がじゅうぶんに明瞭でない場合には,出しぬけに隠喩のつもりで「ライオン」などと言われても,勘の悪い人はそれが勇士のことなのか法王のことなのかわからず途方にくれる……ということもありえないわけではない。舌足らずな隠喩をもてあそぶ表現者がいけないのか,にぶい理解者が悪いのか,その理由はともかくとして,草原を突進する本物のライオンや神妙な顔で何かの職務を行いつつあるライオンばかりをありありと思い描いてしまう,とぼけた読者だっているかもしれないのだ。すなわち隠喩は,直喩にくらべて誤解の可能性が高い。

佐藤信夫 (1992). レトリック感覚 講談社 pp.110
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