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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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実際には

さらに,どんな嘘発見技術にもつきものの問題もある。薬物を使用する,精神的な訓練を受けておくといった対抗手段を用いれば,新しい検査法もあざむけるかもしれない。被験者の記憶ちがいや思い込みや事件への個人的なかかわりも判定の妨げになる。そのうえ,新しい方法も古い尋問のソフトウェアをそのまま使っている。刺激試験,有罪知識検査などである。つまり最新の技術も,手品の古典的なテクニックである「ミスディレクション」を再利用しているのであって,仰々しい最先端機器に被験者の注意を引きつけつつ,実際には昔ながらの尋問技術を使って成果をあげているだけだと言えるかもしれない。

ケン・オールダー 青木 創(訳) (2008). 嘘発見器よ永遠なれ:「正義の機械」に取り憑かれた人々 早川書房 pp.359
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