I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

探偵小説好きなフロイト

フロイトはアガサ・クリスティーなど探偵小説が好きだった。彼女のミステリの中には考古学の発掘をめぐって事件が起こるものがあるが,フロイトもまた考古学に魅了されていた。フロイトとクリスティーはどちらも発掘者であった。小説においても病歴においても,過去は掘り起こして明らかにされなければならない。そうすることでのみ私たちは真実を知ることができ,安らかでいられる。フロイトは彼が明らかにしなかったことが私たちみんなのなかに「探偵的本能」を刺激していることについて驚かなかったことだろう。書類が秘密のままにされてきたのであれば,立派なものだろうと恥ずべきものだろうと陰謀や失敗だろうと,また両価性の産物だろうと,そこには理由があるのだろう。

デヴィッド・コーエン 高砂美樹(訳) (2014). フロイトの脱出 みすず書房 pp.22

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