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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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アクティブ・プラセボ

アクティブ・プラセボというのは,実薬と同じような副作用が現れるプラセボであり,それを服用した人は副作用の感じから実薬と錯覚しやすい。モンクリーフの研究によれば,アクティブ・プラセボと実薬とで効果にあまり差がないのである。こうしたプラセボ効果に関する研究は,薬物療法の効果を高めるためにもプラセボ効果を高める接し方が重要であり,その際に精神療法などの心理社会的アプローチの果たす役割が大きいことを示している。つまり,心理社会的アプローチのスキルを身につける研修こそが,薬物療法を効果的に行うためにも,多剤併用を防ぐためにも重要なのである。

大野 裕 (2014). 精神医療・診断の手引き:DSM-IIIはなぜ作られ,DSM-5はなぜ批判されたか 金剛出版 pp.20-21
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