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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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イギリスのイレブン・プラス

そこで英国は,IQが生涯にわたって安定すると考えられた年齢で受けさせる,11歳試験(引用者注:イレブン・プラス試験)という全国試験を導入した。私学教育を受けさせる資力が親にない11歳の子供はこの試験結果により,社会の中でどのような人生を送るのかが決まってしまう。学費無料の公立学校が二種類創設された。グラマースクールでは,11歳試験の高得点者が,ホワイトカラーの仕事に就き中流の暮らしを送るための教育を受ける。セカンダリーモダンでは,高得点を取れなかった大多数が職業技術訓練を受ける。これは英国における機会の制限ではなく,機会の拡大を意味した。なぜなら,以前は庶民が出世する方法はほとんどなかったからだ。

ニコラス・レマン 久野温穏(訳) (2001). ビッグ・テスト:アメリカの大学入試制度 知的エリート階級はいかにつくられたか 早川書房 pp.142
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