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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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ヘイト・スピーチとは

代表的論者のチャールズ・ローレンスは,ヘイト・スピーチを「人種的烙印の一形態としての攻撃」であり,標的とされた集団が「取るに足りない価値しか持たない」というメッセージ,「言葉による平手打ち」だと表現している。またブライアン・レヴィンは,ヘイト・スピーチは,それ自体が「言葉の暴力」であると同時に,物理的暴力を誘引する点で,単なる「表現」を超える危険性を有すると指摘,ヘイト・スピーチと暴力の関係を,「人種的偏見,偏見による行為,差別,暴力行為,ジェノサイド」の5段階の「憎悪のピラミッド」で説明している。
 このように,ヘイト・クライムもヘイト・スピーチもこの憎悪のピラミッドの中に位置づけられ,人種,民族,性などのマイノリティに対する差別に基づく攻撃を指している。

師岡康子 (2013). ヘイト・スピーチとは何か 岩波書店 pp.39-40
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