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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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単純な言葉で説明

まさにサーワーとバローズのいうとおりだ。フォーチュン氏やビジネス・ウィーク誌のような一流ビジネス誌でさえ,企業の絶頂期と低迷期を誇張して表現し,企業パフォーマンスを単純な言葉で説明しようとする傾向がある。そのほうがストーリーとしてはおもしろくなるが,それでは読者を惑わすことになる。よくいわれるとおり,ジャーナリズムは最初に書かれた歴史だ。韻文や雑誌の記事はのちの研究の重要な資料になる。前述したハーバードのケーススタディもそのような新聞や雑誌をもとにしているし,オライリーとフェファーの共著でも,シスコに関する章に先ほど見たフォーチュン誌の記事が引用されていた。こうしたケーススタディや著作が,参考資料以上に質のよいものになるわけがない。

フィル・ローゼンツワイグ 桃井緑美子(訳) (2008). なぜビジネス書は間違うのか:ハロー効果という妄想 日経BP社 pp.64
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