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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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相対尺度

要するに,IQはあくまでも相対尺度ということだ。平均的な人(IQ100)より正答数が多い人もいれば少ない人もいる。そこで,年齢ごとにパーセンタイル順位をつける(84パーセンタイルであればIQは115となる)。いっぽう身長は絶対尺度である。この世にたったひとりでも身長は測れる(たとえば180センチ)。現代人が昔よりも15センチ背が伸びていれば,実際にそれだけ高くなっているのだ。だが,同じ知能検査を受けて現代人の正答数が多かったとしても,ひょっとしたらその原因は実際の認知能力の上昇とはまったく関係ないかもしれない。

ジェームズ・R・フリン 水田賢政(訳) (2015). なぜ人類のIQは上がり続けているのか?人種,性別,老化と知能指数 太田出版 pp.166-167
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