I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

どれだけ知っているのか

私たち人間が,いったいどれほどのことを知っているというのだろう。
 知識というものをもち始めてから,私たち人間はたかだか数千年の時しか経験していない。それに比べて,生物の歴史は気が遠くなるほど長く,深遠だ。
 さらに,生物学の始まりをアリストテレスとするならば,私たち人間は,その生物を学問の対象として見始めてから,たかだか2400年しか経っていないのである。
 その短い時間に私たちが見聞きした事物があり,それを「科学的」という言葉で表現される手法で調べたその総体として,いまの生物学があったとしても,だ。
 教科書に掲載されているという事実があるからといって,あるいはほとんど全ての「科学者」と称する人たちが——彼らももちろん人間だ——,一様に「うむ,そうである!」と断じる事柄だからといって,私たちが「定説」であるとみなしている全ての事柄が覆されないという保証は,どこにもない。

武村政春 (2015). 巨大ウイルスと第4のドメイン:生命進化論のパラダイムシフト 講談社 pp.200

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