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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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神経中心主義の罠

きわめて重要な心理や社会,文化のレベルでの分析に顧みずに,過剰や食欲や社会行動を脳に依拠して説明すると,神経中心主義の罠に陥る。したがって,そのような説明がろくな成果を生まないことはほぼ間違いない。科学者は(ニューロンや心,行動,社会生活といった)さまざまなレベルで人間の行動を記述できるが,物理的側面と心理的側面の大きな隔たりを埋め合わせる段階にはほど遠い。脳は心を,ひいては人間の機能を可能にする。だがその仕組みを,脳科学は(仮にいつかはできるとしても)いまだ十分に解明できていない。

サリー・サテル スコット・O・リリエンフェルド 柴田裕之(訳) (2015). その<脳科学>にご用心:脳画像で心はわかるのか 紀伊國屋書店 pp.226-227
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