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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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予算獲得

同時に疑問に思う。
 「なぜDNA型鑑定は,これまで絶対視されていたのだろうか」と。
 その根を掘ると,菅谷さん逮捕当時,警察庁が科警研のDNA型鑑定技術を喧伝していたことがわかった。そして警察庁クラブの記者を通じて,まるでPRかのように世間に伝わっていたのだ。先に触れた新聞記事などである。警察庁と科警研は,この新システムを早く捜査に導入したかったようだ。実際,菅谷さん逮捕の3週間後には,警察庁は翌年度の鑑定機器予算として約1億千六百万円を獲得していた。DNA型鑑定に騙されて「平成の大冤罪」を後押ししたマスコミの責任は大きい。

清水 潔 (2015). 騙されてたまるか:調査報道の裏側 新潮社 pp.117
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