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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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自分の得になることに

アメリカのウィスコンシン大学マディソン校のジョセフ・ニューマン博士らは,サイコパシー傾向の高い人は,とりわけ自分の得になることに集中するあまり,他者の気持ちや危険が迫っていることに気づかないというメカニズムが働くと考えています。
 周囲で誰かが怒っていたりすると,つい振り向くのが人や動物の自然な状態です。つまり,環境のなかに目立つ刺激があれば,それに自然に振り向くのが本来の状態です。しかしサイコパシーの特徴をもつ人は,自分の損得に関わることに集中していると,環境のなかの目立つ刺激に自然に振り向くということが起きにくいのです。
 このような集中力は,大胆な犯罪でもバレずに完遂してしまうことに発揮されるでしょう。もう一方で,被害者の痛みや社会のルールには無頓着であることも理解できます。

杉浦義典 (2015). 他人を傷つけても平気な人たち 河出書房新社 pp.28
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