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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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就職ではなく就社

日本で「就社ではなく就職」の考え方が広まり始めたのは,雑誌の就職特集や求人広告等で「仕事のやりがい」が大きくクローズアップされるようになってからだ。確かにお金以上のやりがいを得て働く人は輝いて見える。
 でも働いたこともない人が,「仕事のやりがい」というものを果たしていきなり理解できるだろうか。単なるあこがれでなく,「どうしてもやりたい仕事」を見つけられるだろうか。
 入社後も異動をしながら知識・技術を磨いていくという現実を見据えるならば,「その会社の風土・文化に自分が合うかどうか」といった「就社」を優先させるべきである。
 「ここの会社は体育会系でビシバシ鍛えられる」だとか,「ここの会社は社員の自由度が高い」といった,会社ごとの社風が必ずある。そういう観点で自分に合う会社を見つければ,たとえ将来,人事異動で違う部署に移っても,パフォーマンスを発揮することができるだろう。
 私がいう「就社」は,学生たちの間にあるブランド優先主義とは異なり,外から見たイメージや,なんとなくのあこがれて企業選びをするのではなく,「自分はその雰囲気に合いそうか」「自分は馴染めそうか」ということに主眼を置いている。
 学生にはとにかくいろいろな会社をたくさん見させたほうがいい。自分に合う会社を見つけるという意味で,先の格言は一巡りして「就職ではなく就社」が正しいのである。

太田芳徳 (2013). リクルートを辞めたから話せる,本当の「就活」の話:無名大学から大手企業へ PHP研究所 pp.80-81
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