I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

非難を避ける

「優生思想を正当化する法律の撤廃」は,障害者団体や女性団体が長年めざしてきたことであるが,一方,厚生省にとってみれば,80年代からの懸案であった優生保護法の優生条項の見直しがようやく片づいたことになる。また,医療側からみると,「優生」という名目が省かれたことで,形式的には選択的中絶が優生目的のものだとして非難される恐れが減り,胎児条項導入の途が開けてきたともいえる。こうして日本は96年になってようやく,選択的中絶の合法化について,形式的には他の先進諸国とおなじスタートラインに立ったといえよう。

米本昌平・松原洋子・橳島次郎・市野川容孝 (2000). 優生学と人間社会:生命科学の世紀はどこへ向かうのか 講談社 pp. 231

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