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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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ヘビ恐怖症は生まれつきか

科学者たちは,ヘビ恐怖症が広がっていく上で生まれと育ちのどちらが重要なのか,200年間にわたって議論してきた。ノースウエスト大学の心理学者スーザン・ミネカによると,サルの場合,ヘビに対する恐怖は学習によって身につくという。捕獲された野生のアカゲザルがヘビを怖がるのに対し,オリのなかで生まれたサルはヘビを怖がらないことを彼女は発見した。ただし,ヘビを一度も見たことのない研究室育ちのサルでも,捕獲された野生のサルがヘビに対してどう反応するかを目の当たりにすると,ヘビ恐怖症に早変わりしてしまうという。
 でも,ほかの研究者たちは,霊長類がヘビについて「空白の石版」(=生まれつきの性向を持たないことを指す。心理学者スティーブン・ピンカーの著作タイトルに使われた)だとは考えていない。

ハロルド・ハーツォグ (2011). ぼくらはそれでも肉を食う:人と動物の奇妙な関係 柏書房 pp.57
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