I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

経済学者の反論

 経済学者は,仮定に基づく質問の答えを重視していないし,アンケート調査そのものをあまり信用していない。調査の対象者が自分ならこうするだろうと言うことより,人々が実際にしていることのほうが大事だと,経済学者は言う。カーネマンとトヴェルスキーはそうした反論があることをわかっていた。2人がこれまでに出会った懐疑的な経済学者たちに指摘されたのだろうが,選択の余地はなかった。プロスペクト理論の鍵となる予測は,人は利得よりも損失に敏感に反応する,というものである。しかし,被験者が実際に大損をするかもしれない実験をする許可をとるのは,まず不可能だ。実験に参加したいという人がいたとしても,人間を対象とする実験を審査する大学委員会がそれを認めないだろう。



リチャード・セイラー 遠藤真美(訳) (2016). 行動経済学の逆襲 早川書房 pp.67


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