I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

知的な飛躍

 ”偶然の出来事は予測不可能でも,ある種の規則性がもっと高いレベルに存在するかもしれない”と考えるためには知性の著しい飛躍を要する。1回1回のコイン投げで表と裏のどちらが出るかはまったくわからないが,1000回投げたうちの500回ほどは表になる,という認識は大きな概念的飛躍だ。これは”重力とは物体間に働く普遍的な力の一つ”という概念を導いた知的飛躍に匹敵する。


 この知的飛躍がいかにとてつもないものであったかの証とも言えそうだが,偶然起こる物事の性質をなかなか理解できない人がこの現代にも大勢いる。たとえば,(公正な!)コインを投げると2回に1回ほど表が出るとわかっているのに,最初の10回で表が多く出ると,かなりの人が次の10回で裏が多く出て相殺されると予想する。だがそうはならない。この誤解は非常に幅広く見られ,「ギャンブラーの錯誤」という呼び名まで頂戴している。



デイヴィッド・J・ハンド 松井信彦(訳) (2015). 「偶然」の統計学 早川書房 pp. 69-70


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