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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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人間の集団と気体分子

 人間の群衆にも,よく似た転移が生じる。工学者のロイ・ヘンダーソンは,大学構内の学生や運動場の子どもの動きを観察するうちに,個々人の動きが気体分子のようなランダムな運動になぞらえられることを発見した。いずれの場合も,その動きは,気体分子に見られる速度分布を記述する方程式(マクスウェル=ボルツマン分布)に合致しており,観察した学生や子どもの動きにこの理論を当てはめてみると,速度分布は同じパターンに従うことがわかったのである。唯一の違いは,学生よりも子どものほうがエネルギーがずっと大きく,したがって平均速度がはるかに高いということだけだった。
レン・フィッシャー 松浦俊輔(訳) (2012). 群れはなぜ同じ方向を目指すのか? 白揚社 pp. 40-41

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