忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

わかりやすい事象で説明する

 どうやら私たちの大半には,変わったことや異常なことを,なじみ深くわかりやすい事象で説明する傾向が染みついているようだ。たとえば,近づいてくる竜巻の轟音は,列車が通過するときの音と間違われることが多い。また,竜巻以外には考えられないのに,その音が必ずしも警告にならない場合もある。サイエンスライターのビル・ブライソンは次のような話をしている——アイオワ州にいた祖父が,ある晩,「何億匹ものスズメバチ」が飛んでいるような音で目を覚ました。窓の外を覗いてみたが何も見えなかったのでベッドに戻ったが,翌朝目を覚ますと,自分の車が野外にあるのを見つけて驚いた。竜巻が通過して,車庫をまるごと吹き飛ばしていたのだ。
 それほど派手ではないがもっと悲劇的なことに,一酸化中毒なのに,気が遠くなるのを病気のせいだと思い,ガスの出どころから遠ざからないで死んでしまう人がいることもわかっている。
レン・フィッシャー 松浦俊輔(訳) (2012). 群れはなぜ同じ方向を目指すのか? 白揚社 pp. 90-91

PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]