忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

誰が日本脳炎を罹患させたのか

 たとえば,2005年,厚労省は日本脳炎ワクチンを事実上禁止にしました。前年にワクチンの副作用と見られるADEM(急性散在性脳脊髄膜炎)を起こした中学生1人が寝たきりになってしまったためです。その後,十数年ぶりに就学前の子どもが日本脳炎に罹ったことがわかりました。ほとんどニュースにもならなかったのですが,これを誰の責任と考えればいいのでしょうか。これも,「予防接種の副作用が起きるくらいなら,病気になってしまえ」という発想です。なぜ,リスクと利益の情報公開を徹底し,現場に判断させないのでしょうか。このような支配指向,コントロール指向も日本の官僚の特徴です。

岩田健太郎 (2009). 麻疹が流行する国で新型インフルエンザは防げるのか 亜紀書房 pp.58-59
PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]