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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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対立する概念

 天と地,光と闇,昼と夜,太陽と月,というように対立するものが二分割の代表である。対立しているから,これらの2つ組のものを「対」という。ピュタゴラス派は,このような対の表をつくって十種類をあげている。有限と無限,奇数と偶数,一と多,右と左,男と女,静と動,直と曲,光と闇,善と悪,正方形と直方形である。
 これらは,誰にでも思いつく対の例であろう。しかし,じつはあらゆるものについて,対になるものが考えられるのである。とくに抽象概念のばあいはそうである。どうも人間はなんでも,対にして物事を考えてきたようなのだ。その起源はよくわからない。あるいは天と地が原型であるかもしれないし,男と女かもしれない。地方や時代によっては,敵と味方であったり,内と外であったりしたかもしれない。いつでもどこでもそうなのである。

坂本賢三 (2006). 「分ける」こと「わかる」こと 講談社 pp.39-40
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