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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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べき乗則

 地震については何が典型的なのかという我々の疑問に関して言うと,この法則にはあまり得るものはなく,そんなに意味深いものではないようだ。しかしこの曲線は,とても興味深い特別な形をしている。このグラフは,地震の回数をマグニチュードに対して表したものである。マグニチュードが1増えると,解放されるエネルギーは10倍に増える,ということを思い出してほしい。エネルギーで考えれば,グーテンベルク=リヒターの法則は,ある非常に単純な規則へと還元できる。それは,タイプAの地震がタイプBの地震の2倍のエネルギーを解放するとすれば,タイプAの地震はタイプBの4分の1の回数しか発生しない,というものである。つまり,エネルギーが2倍になると,その地震の起きる確率は4分の1になる—これがこのグラフの意味である。この単純なパターンは,非常に幅広いエネルギーの地震に通用する。
 物理学者たちはこのような関係を「べき(冪)乗則」と呼んでおり,この法則はその単純な見た目からは想像できないほど重要なものになっている。

マーク・ブキャナン 水谷 淳(訳) (2009). 歴史は「べき乗則」で動く:種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学 p.72
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