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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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ハレムでも生まれより教育成果

ハレムの内部では,16世紀後半以降,母后をトップにした位階的な構造ができあがった。母后に続くのは,現スルタンの子を産んだハセキと呼ばれる女性たちだった。ハレムの女性の大半は,戦争捕虜や献上品として贈られた奴隷身分の女性である。
 しかし,女奴隷という言葉の響きとは異なり,宮廷のハレムは基本的に教育の場だった。その日常は,規律と階層的権力関係に秩序づけられた一種の女学校のようなものだと考えた方がいいだろう。宮廷に残った先輩女性が後輩の教育にあたり,宦官長は寮長のような役回りである。このうち母后の目にとまった成績優秀者には,スルタンの側室への道が開かれた。

林佳世子 (2008). オスマン帝国500年の平和 講談社 pp.180-181
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