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読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

人種学と

高田は当時の人類学や人種学などの知見を動員している。これらの学問では各国,各人種の身体計測や皮膚の色,体毛の多さや髪の毛の形質,はては性格までがデータ化されていた。そこでは頭がい骨の容量が小さいのは未開人や犯罪者の特徴であり,文明人や白色人種はその反対であるという,社会進化論的な議論も積み重ねられていた。高田の頭蓋の小さいことが未開野蛮の有色人種であるとか,顔面に毛の生えた部分が多いのはけだものに近いという説明は,当時の形質人類学や人種学の研究が一般人にも流布していたこと,そしてそれがハゲの説明にも用いられていたことを示唆している。高田や本村の脱毛や薄毛の説明の仕方は,近代的な知識に基いていた。

森正人 (2013). ハゲに悩む:劣等感の社会史 筑摩書房 pp. 63-64

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