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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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火を使うまでは

 最後に,疑いを挟む余地がない話を。それは,火を自在に操れるようになるまでは,大がかりな狩りをするヒト科はいなかったということだ。繰り返すけれども,人間は肉食動物のような歯も消化器官も持ち合わせていない。解剖学的にも,生理学的にも,肉を消化するのにとくに適していたわけではなく,この問題が解決されるのは調理という技術を手に入れてからだ。人間の腸管は短い。したがって,どんな肉を食べる前にもまずは消化しやすいように火で処理をしなければならなかった(もちろん,加熱処理したからといって,肉食では摂取できない栄養分が口に入るようになるわけではない)。
ドナ・ハート ロバート・W・サスマン 伊藤伸子(訳) (2007). ヒトは食べられて進化した 化学同人 pp. 314

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