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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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出生時の細菌接触

 出産過程が長いか短いかにか変わらず,無菌であった新生児は,やがて膣内に存在していた乳酸桿菌と接触する。膣は手袋のような柔らかさをもって新生児の表面を覆いつくし,それによって母親の細菌が移植される。新生児の皮膚はスポンジのようなものである。新生児は顔を母親の背中に向けて,ぴったりとくっつくようにして産道を通過する。新生児が吸い込む最初の液体は母親の細菌を含んでいる。いくぶんかの糞便も含まれている。出産は無菌的ではない。その営みは,初期の哺乳動物の頃から7000万年にもわたって繰り返されてきたものである。
マーティン・J・ブレイザー 山本太郎(訳) (2015). 失われてゆく,我々の内なる細菌 みすず書房 pp. 104

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